餃子の方は、ひき肉に外国特有のクセを感じましたが、焼き加減もかなりよくおいしく食べれました。ちなみに、自分が行った店の店員は日本人のことが嫌いらしく、日本人だとばれてる友人にはかなり粗暴な態度を取られます。友人は頼んだラーメンをテーブルの上に投げるように置かれてました。ちょっとスープこぼれてたし。。。
遅めの昼食を済ませた後は、スーパーで菓子と水を買い込み、バルセロナ北バスターミナルへ。
バルセロナの北バスターミナルは国際バスが発着するバス停。南フランスの他にも、ポルトガルやパリまでいけるバスも出ていました。このバスターミナル付近は、ホームレスや浮浪者、何かの中毒者らしき人がうろついていて治安は良くない。おそらく旅行者の金や荷物、バス停の無料で使えるトイレを狙ってのことだと思う。
僕たちが乗るのは、緑色が特徴のFLiXBUS。ドイツの企業が運営するバス会社で、中はとても清潔、バスの中はWifiにテレビまで完備というすぐれもの。ドライバーさんはみんなオレンジのネクタイを付けてるので、大きなバスターミナルでもすぐに見つけられます。
料金は一人5ユーロ。ヨーロッパのバスや電車はなんでも、早期予約でかなりの割引が適用される。僕の場合、友人が3週間前に予約してくれたおかげで、格安でバスが利用できました。ちなみに、当日に窓口でチケットを購入すると、12ユーロと倍以上も違う。ヨーロッパを放浪する方は、行きあたりばったりの計画だと移動で思わぬ出費が・・・なんてこともあるので、要注意。
バスは定刻通りに北バスターミナルを出発。
バルセロナの市街地を抜けると、突然建物がボロくなる。
これがスペインでの一般的住宅街。バルセロナ市内は異様に家賃や地代が高いため、家庭を持つ人は郊外に家を構えるそう。丘の上に見える崩れかえた家は、かつての遊牧民・ジプシーの居住区。友人曰く、ジプシーが一番の問題。ジプシーの人たちは今では定住しているものの、戸籍の登録がないため、教育などの公共サービスを受けることができない。教育を受けないから、識字や計算もままならず定職にもつけない。そんな彼らの生計を支えるものは、盗みである。ゴミ捨て場をあさったり、市場での万引き、強盗まがいなこともするらしい。友人も仕事がらこうした郊外に足を運ぶらしいのだが、何度か強盗にあいそうになり怖い思いもしたらしい。最近はジプシーも町の方まで強盗目的で出てくるらしいので、要注意らしい。観光地を離れると、現地の生々しいものも見えてきてしまう。
郊外を離れると、あとはひたすら麦畑の脇道を走っていく。バスは最新のもので、乗っていて快適。おそらく150kmは出ていたのだろうけど、あまり速度を感じない。
バスはスペイン-フランスの国境付近のパーキングで一度休憩。
このパーキングを出ると、急に道路標識の文字が変わる。バスはフランスに入国したのだ。EUのシュンゲン協定間の移動は入国審査はない。気づいたら、フランスに入っていた。なんともあっけない国境越えである。
バスはペルピニャン駅に到着。すでに夜も19時を回り外は真っ暗。雨が降り始めているので、急いでホテルに向かう。ネット環境がないので、友人がオフィスで印刷してきたプリントの地図を見て、ホテルを探す。ヨーロッパの街はどこも鉄道の駅を街の中心部から離れた位置に作る。なんとなく駅周りは古びた建物が多くて、ちょっと緊張する。
友人の奥さん(ポーランド人)曰く、東欧の街に似てるというが、なんら危険はなし。すれ違う人もスペインと違ってどこか洗練されている。交差点に立ち止まると、ちゃんと車が止まって、歩道を渡らせてくれる。スペインでは信じられないこと。日本でも車優先みたいになってるので、日本の田舎町より交通マナーは良い。
そうこうしてる間に、ホテルに到着。IBIS BUDGETという安宿。場所はフランスの田舎町ということもあって、安いホテルがここしかなかった。一泊素泊まり3000円とEUでも屈指の物価の高さを誇るフランスではありえない低価格。
この後は、夕食の買い出しと夜のペルピニャンを散策です。
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